"鎧竜の聖騎士"のススメ
はじめまして、弟のてばさきです。
初投稿の記事として、まず二人の持っているデッキを紹介しようと思っていたのですが、僕の記事があまりに長くなってしまったので、先にそのデッキのキーとなるカードの考察をしたいと思います。
記事の最後にそのデッキ紹介のリンクを貼っておきますので、よろしければそちらもご覧ください。
さて、今回考察していくカードは"鎧竜の聖騎士"(ナイト オブ アーマードラゴン)です。
鎧竜の聖騎士
レベル4 風属性
ATK/1900 DEF/1200
ドラゴン族/儀式/効果
「鎧竜降臨」により降臨。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:EXデッキから特殊召喚されたモンスターとこのカードが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。②:このカードをリリースして発動できる。手札・デッキからレベル5以上のドラゴン・風属性モンスター1体を特殊召喚する。
この記事で考察していくのは、このカードの出し方と、②のリクルート効果の使い方についてです。
〇どうやって出す?
どの方法で出すべきなのかを、3つの儀式魔法に分けて考えてみました。
鎧竜降臨
【儀式魔法】
「鎧竜の聖騎士」の降臨に必要。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:レベルの合計が4以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から「鎧竜の聖騎士」を儀式召喚する。②:手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、レベルの合計が4以上になるようにモンスターを除外して発動できる。墓地のこのカードを除外し、自分の墓地から「鎧竜の聖騎士」1体を選んで特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
同パック収録の専用の儀式魔法。名前が指定されているので、"儀式の下準備"で一緒にサーチできる点で評価ができます。また、墓地効果として、手札かフィールドのモンスターを除外しながら疑似的な墓地儀式を行えるところも、他の儀式魔法との差別化点です。デッキ内に"鎧竜の聖騎士"で特殊召喚したいモンスターが複数枚あるときは、このカードが強く使えると思います。
高等儀式術
【 儀式魔法 】
手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が同じになるように自分のデッキから通常モンスターを選択して墓地に送る。選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。
ズルして出したい人用。儀式素材を手札フィールドに揃える必要がないので、手札にこのカードと"鎧竜の聖騎士"の2枚さえあれば儀式召喚できます。ただ、"儀式の下準備"に対応していない点では、明らかに前述したものより劣っているので、安定してこれらを揃えるギミックが必要になりそうです。
高尚儀式術
【 儀式魔法 】
儀式モンスターの降臨に必要。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、手札の通常モンスターをリリースし、デッキから儀式モンスター1体を儀式召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは相手エンドフェイズに持ち主のデッキに戻る
ズルして出したい人用part2。"鎧竜の聖騎士"よりも後に出たカードで、高等儀式術と対になる効果をしています。しかしながら、明確に他の儀式魔法と異なる点は、儀式モンスターを手札に加える必要がない点です。通常モンスターを手札に加える手段は多く存在するので、他の儀式魔法よりも儀式召喚が手軽に行えます。ただ、エンドフェイズにデッキに戻るデメリットがあるので、エースモンスターの展開には使いづらい側面があるカードだったりします。
なんとなく僕の見解に誘導する構成の記事になっている気がしますが、要は出したあとすぐさま自身をリリースする"鎧竜の聖騎士"には、デメリットを回避できる"高尚儀式術"が一番適した出し方なのではないか、というのが僕のたどり着いた結論です。
出し方については以上で、次は肝心の②のリクルート効果についてです。
同パックに収録された、アームド・ドラゴン・サンダーをサポートするために刷られたと思われる"鎧竜の聖騎士"。アームド・ドラゴン・サンダーを特殊召喚する場合と、それ以外のモンスターを特殊召喚する場合の2パターンで考察していきます。
①特殊召喚したいレベル5以上の風ドラゴンについて
②アームド・ドラゴン・サンダーと組み合わせるにあたって(←本編
①特殊召喚したいレベル5以上の風ドラゴンについて
このカードの効果で特殊召喚できるモンスターの中で、個人的に良いなと思ったカードを2枚選んでみました。
ただ、この使い方をするにあたっては、レベル5のドラゴンをリクルートできる、"砲撃のカタパルト・タートル"の存在は考慮に入れておくべきです。単純に同じリクルート幅で勝負しようとすると、面倒な儀式召喚を必要としないほうが間違いなく便利なので、レベル6以上でカードを選ぶのがいいと思われます。
ドラグニティアームズ・レヴァテイン
レベル8 風属性
ATK/2600 DEF/1200
ドラゴン族/効果
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する「ドラグニティ」と名のついたカードを装備したモンスター1体をゲームから除外し、手札または墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、「ドラグニティアームズ−レヴァテイン」以外の自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。このカードが相手のカードの効果によって墓地へ送られた時、装備カード扱いとしてこのカードに装備されたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
レヴァライダーループで有名なカード。ドラグニティの上級ドラゴンでありながら、特殊召喚方法がやや汎用性と便利さに欠けるため、専用構築以外で見かけることは少ないように感じますが、"鎧竜の聖騎士"と"高尚儀式術"等を使えば、今まで以上にこのカードに触れやすくなると思います。
墓地のドラゴン族を装備する効果も、"光と闇の竜"(通称:ライダー)を始め、"アークブレイブドラゴン"などの相性のいいモンスターが多くいます。最近(?)ではドラグマの存在もあって、EXデッキのドラゴン族も墓地に送りやすく、それらの装備も容易になっているので、"呪符竜"や"シューティング・クェーサー・ドラゴン"などの墓地効果も積極的に狙っていけます。
今後も研究のし甲斐があるモンスターなので、"鎧竜の聖騎士"の登場でアクセス手段が増えたことはとても嬉しいです。(独り言)
ハーピィズペット竜―セイント・ファイアー・ギガ
レベル7 風属性
ATK/2000 DEF/2500
ドラゴン族/効果
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドにレベル6以下の風属性モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにレベル6以下の「ハーピィ」モンスターを攻撃対象に選択できない。③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから鳥獣族・風属性モンスター1体を墓地へ送る。
いつの間にか出ていた、Vジャン付録のカード。複数枚積んでも腐らない特殊召喚効果に加え、フィールドから墓地にいくと風属性の鳥獣族を落とす効果があります。落としたいモンスターとしては、"ハーピィ・ハーピスト"、"鉄獣戦線 ナーベル"、"超重禽属コカトリウム"、下級のシムルグ達あたりが良いでしょうか。ただ、鳥獣族なので"王神鳥シムルグ"との差別化を考慮するとともに、速度を重視したコンボデッキにおける採用が妥当だと思われます。
②アームド・ドラゴン・サンダーと組み合わせるにあたって
ちなみにここからが本編です。
まず前提として、"鎧竜の聖騎士"は純構築のアームド・ドラゴン・サンダーとの相性はあまりよくないです。テーマ内にドローソースやアドバンテージを増やすギミックが無いので、手札消費の激しい儀式を突っ込んでも、進化する際のコストが不足するだけなので、アームド・ドラゴン・サンダーを出張させる際に使っていきたいところです。
話が少し飛びますが、みなさんがアームド・ドラゴン・サンダーを少ない枚数で出張させるとしたら、どのような点に注意するでしょうか。
おそらく多く(?)のアームド・ドラゴン・サンダー研究家の方々が注意している点は、「どのようにして進化元を経由せずLV7を展開するか」だと思います。
召喚条件に縛りがないLV7を直接フィールドに展開し、LV10を出すことが出来れば、LV3やLV5などを採用しない分、デッキにスペースが生まれ、手札コストも抑えることが出来ます。
アームド・ドラゴン・サンダーLV7に直接アクセスできるモンスターは意外と少ないので、"鎧竜の聖騎士"はアームド・ドラゴン・サンダーを出張させる一つの手段としてとても貴重な存在であるとも言えますし、デッキを組む際に儀式が絡んでくるので、構築に面白みが出ると思います。(LV7を出す手段としては、他にも"天帝アイテール"とか"聖刻龍王―アトゥムス"とかがいますが、実のところ僕の構築力では太刀打ちできなかったからこのカードに手を出したなんて口が裂けても言えませんね。)
いかがだったでしょうか。"鎧竜の聖騎士"(ナイト オブ アーマードラゴン)の魅力が少しでも伝わってくれていたらありがたいです。
ブレイジング・ボルテックスを1箱剥いた方でしたら、ご自宅のストレージに4枚は確実に眠っていると思うので、ぜひとも使ってみてください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。お時間に余裕がありましたら、下のデッキ紹介もご覧いただけると幸いです。